日々研究を重ねる”姿勢と精神をつねに持ち、技術とアイディアで世界の工業界に貢献する。
社名や企業理念に込められた創業者の思いは、日研工作所のDNAとして常に私たちとともにあり、
世界で活躍するトップメーカーの名脇役としてありつづけるための“日研スピリット”であります。
創業者が残した数々の言葉や日研スピリットを取りまとめた『NIKKEN HARMONY』の中より、
いくつかの名言をご紹介させていただきます。
躾という字は、中国にもない日本生まれの漢字だそうです。
だからこそ、躾は大事にしたい美風です。
日本では、学校でも企業でも躾というものがベースにありました。そうした躾のあるなしが、やはり企業のトータルパワーの違いとして出てきています。
特に先輩指導者は「怒りを隠さず憎しみは残さずの精神」で指導にあたり、その愛情教育の効果が会社全体に広がり強い「絆」が生まれます。
私が考える指導者の条件として「話術・気っ風・厳しさ」の3つを取り上げています。
子は親の背を見て育つ・・・。
上に立つ者ほど、話術・気っ風・厳しさに磨きをかけ、若い人にやる気を起こさせる雰囲気を作ることが大切です。
子を育てる親の責任、企業の土壌を問われています。
いかにハード・ソフトが充実しても、プロフェッショナルという観点から見れば、話は違います。
自分の仕事、職業に惚れ直し「気力と情熱」でその道のプロの味を出す。どんな人でも磨けば光り輝く個性を持っています。もっと自分の仕事に惚れ込み、少しオーバー気味なアクションで物事にアタックする演技力を発揮すれば、自ら内に秘めたる素晴らしいヒューマンウェアが溢れ出してくるに違いありません。
一人一人は脇役・オブザーバー的中途半端な考え方で仕事をするようでは、よい仕事はできません。
指示する側もされる側も常に自分が「主役」の意識で議論し、仕事をすすめることで満足度がグンと違ってくるはずです。
しかし、能力がありながら力を出し惜しむとか、知っているのに教えないような人は仕事の本当の喜びを手に入れることは出来ません。
先輩と後輩など会社仲間においては、二人三脚方式が効果を発揮します。
二人三脚で早く走るためには、お互いの心意気がうまくかみ合わなければ実現しませんし、うまくいかなかった場合は1+1=1.5人にしかならずマイナス要因になってしまうかもしれません。先輩と後輩の心意気のあったコンビが行動をうまくかみ合わせて、1+1=4〜5人分の効果を生み出し「絆(きずな)」を作り、そのペアが会社全体のコアとなっていくのです。
昨今では、お客様のニーズに対応していくという美辞麗句に隠れた「待ち」の姿勢ばかりが目立ちます。いくら待っても海路の日和はなく、他人の後をただ黙って付いていても階段を上がっていける時代はとうに終わったと心得るべきでしょう。
自らお客様の懐に堂々と飛び込み、加工現場の一部始終を丹念に拝見させてもらいながら、どんなヒントも見逃さない「攻め」の姿勢を保ち、時には無理を承知で突っ走る情熱が必要ではないでしょうか。
魂の入った努力を惜しまない姿勢にこそ、結果がストレートに返ってくる、まともな時代が到来したと申し上げたい。あくまでも努力が先で利は後であることを強調したい。