HSKツーリングシステム
1/10ショートテーパ & テーパ・端面密着の2面拘束ツーリング用のシャンクです。
HSK100A
HSK Aシャンクとは、ISO 12164-1(DIN69893-1)に基づく中空の1/10ショートテーパ & テーパ・端面密着の2面拘束ツーリング用のシャンクです。
形状は以下に示す通り非対称でバランスがとれていません。
・ドライブキー溝の深さが異なる。
・U溝の幅が異なる。
・一方にVノッチがある。
1.日研HSK Aシャンクでは、質量的にバランスがとれるように標準仕様として、バランス用穴とバランス用切欠をもうけています。
2.HSK50A以下のサイズについては、手動クランプ用の穴は、標準化されていません。
3.全てのサイズにおいて、ID用の穴は、標準化されていません。
4.HSKツールは、増力クランプ機構により、BTツールの 約2倍以上のクランプ力で、主軸にクランプされます。このクランプ力の75%以上は、端面を拘束するために用いられます。
5.大きなクランプ力、剛性にすぐれた緩やかな1/10テーパとテーパ&端面の2面拘束が、ツールインタフェースとして剛性を大幅に向上させました。
6.テーパに対する端面の振れを0.002mm以下におさえることにより、高いATC装着繰返精度を実現します。
HSK40E,HSK50E,HSK63E,HSK63F
HSK EとHSK Fシャンクは、DIN69893-5,6に基づく、高速回転用のシャンクです。HSK Aシャンクとは異なり、完全対称型でドライブキー溝、U溝、Vノッチ、手動クランプ用の穴やID用の穴がありません。フランジ径は、HSK EとHSK Fは同一で、テーパサイズがHSK Fの方がHSK Eより1ランク下になっています。たとえば、HSK63Fは、テーパサイズはHSK50Eと同じで、フランジ径はHSK63Eと同じものです。これら完全対称型でドライブキー溝やU溝のないツール用のクランパとして、TCL-GHクランパーをご使用下さい。Vフランジ径さえ同一なら異なるシャンクもクランプ出来ます。
ISO,DIN規格には該当しないドライブキー溝対称型のS/HSK40A,S/HSK63Aもあります。
・ご使用になるM/Cには、端面の密着確認の機構を 設けて下さい。
・ご使用になるM/Cには、端面のクリーニング機構を 設けて 下さい。
・端面部への切粉の付着は禁物です。機械の内部は切粉だらけとなっている
ことが多く、ATC動作時、ツールの端面やスピンドル端面に機械内部の微小
切粉が付着する可能性がありますので、少なくとも3ヶ月に1回は、機械内部
の切粉の溜まりやすい部分(特に、ATCアーム部、ATC動作でツールが動く
軌跡に関連する部分、ツールポット、スピンドル回りや、スピンドル内部等)を
清掃して下さい